医療法人 社団昭峰会 戸田内科・リハビリテーション科

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食べる喜びの回復を
(神戸新聞2004年4月28日)
戸田和夫
 
 当院院長戸田和夫が東播磨圏域摂食嚥下障害対策協議会会長をしていた時に受けた
 
インタビュー記事。
 
 同協議会は発展的解散を遂げ、現在は各市域での
 
摂食・嚥下障害対策ネットワークの構築が進められている。
 
 現在、戸田和夫は明石市摂食・嚥下障害対策委員会委員長として、
 
引き続き明石市域の摂食・嚥下障害対策ネットワークの構築に向けて活動している。
 
 
 
───以下転載
 
 
食べる喜び回復を

東播磨 専門家が対策ネットワーク

飲み込む機能低下 摂食嚥下障害
 


 病気の後遺症などさまざまな理由で食べることができなくなる「摂食嚥下障害」に対する取り組みが、
 
東播磨三市二町(明石、加古川、高砂市、加古郡稲美、播磨町)で始まった。
 
アンケートで実態を調査。保健、医療、福祉の関係者がネットワークづくりに乗り出している。
 
 (坂本 勝)


 摂食嚥下障害は、食べ物を食べたり飲み込むという基本的機能が衰えること。
 
 脳血管疾患などで障害を受けたり、加齢が原因とされる。また、鼻から胃まで管を入れ、
 
栄養を送る経管栄養や、腹部に管を通す胃痩などの方法が、
 
食べる楽しみを奪っているとの見方もある。

 東播磨では加古川健康福祉事務所を主体に、医師や歯科衛生士、栄養士らが参加する
 
「東播磨圏域摂食嚥下障害対策ネットワーク構築事業」の検討委員会が二〇〇三年十月、発足した。
 
 東播磨三市二町の病院などの入院・入所施設と訪問看護ステーションなどの在宅施設に実態調査。
 
同十一月には同ネットワーク構築フォーラムを開いた。

 実態調査では、摂食嚥下障害の患者がいる入院・入所施設は全体の89.2%、在宅施設で62.5%。
 
脳血管疾患が入所、在宅共に多く、在宅では筋神経系難病が全体の五割を超えた。
 
 入院・入所施設の93.8%、在宅施設の74.0%は患者の接触の観察などの対応を迫られ、
 
経管栄養の指導をしている入院・入所施設は全体の60.7%、在宅施設では42.8%に上った。
 個別意見では「病院に行くとすぐに経管栄養や胃痩を勧められ、安易な医者の判断に腹が立つ」
 
「基本的な嚥下の仕組みを介護職員が知らない」などの指摘もあった。
 
 今後、継続的な勉強会や他職種との連携、情報の共有などが課題だ。

 明石市医師会の戸田和夫理事は「食の楽しみをもう一度、取り戻したいと思う患者が増えてきた。
 
 施設によっては対応策が練られておらず、医師や歯科医師、言語聴覚士ら専門職種による
 
チームアプローチが必要」と話す。